香川銀行 PaPaっとCardとは？
香川銀行が提供する個人向けカードローン商品「PaPaっとCard（パパっとカード）」は、比較的申込しやすさを意識したカードローンです。
特徴として、来店不要・Web完結申込みが可能で、利用限度額や金利は申込時の審査結果に応じて変動します。
以下、詳細を見ていきます。
1. 審査基準・申込条件
香川銀行「PaPaっとCard」が申し込みを受け付ける条件・審査で重視される要素を整理します。
申込資格・条件
下記は公式・商品概要説明書に基づく主な条件です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 満20歳以上、満65歳未満 |
| 収入要件 | 安定した収入があること（パート・アルバイト・年金受給者・主婦・主夫も可。ただし配偶者に安定収入があることなど条件付き） |
| 限度額200万円以上申込時 | 申込金額が200万円以上の場合、満60歳以下であることが条件になる場合あり |
| 居住・勤務地 | 香川銀行の営業エリア内に居住または勤務していること（「セルフうどん支店」は除く） |
| 他カードローン契約 | 香川銀行で既に「ATMカードローン（四国総合信用保証付き）」を契約している場合は申込できないことがある |
| 保証会社 | 保証人・担保不要。ただし、保証会社の保証を受けられること（四国総合信用株式会社、オリエントコーポレーション、トモニリースなど） |
| 所得証明書 | 申込金額50万円超の場合、所得証明書または源泉徴収票等が必要 |
また、以下の点も審査に影響する要素と考えられます。
（公開はされていませんが、一般的な銀行カードローン審査の観点と一致）
・勤続年数、雇用形態、過去の信用情報（延滞履歴・債務の持ち数など）
・他社借入件数・借入総額
・年収と希望限度額とのバランス
・信用情報機関における債務履歴
・在籍確認（勤務先確認）、電話連絡可能性など（申込内容の確認のため銀行または保証会社から電話が入ることが記載あり）
2. カードローンの主な仕様（限度額・金利・返済方式など）
審査が通った場合、具体的にどの程度の条件が設定されるか、公開されている仕様を見ておきましょう。
融資限度額（極度額）
「PaPaっとCard」の融資限度額（選べるコース等）については、公開情報で以下のような取り扱いがあります。
☆最低 10万円
複数のコース設定（10万円／30万円／50万円／100万円／200万円／300万円）
ただし、年金受給者・パート・アルバイト・主婦（主夫）の方は “100万円以内” に制限される場合あり
インターネット申込・Web契約可能な範囲では、上限300万円程度とする制限例が案内されている文献あり
☆金利（実質年率）
公開情報によれば、「PaPaっとCard」の金利は、融資限度額および審査内容に応じて変動する方式です。
主要な金利の目安として、商品概要説明書に記載のものを挙げます。
| 融資限度額 | 金利（実質年率） |
|---|---|
| 10万円 | 年12.5％ ～ 年14.6％ |
| 10万円超 〜 30万円以下 | 年11.0％ ～ 年14.6％ |
| 30万円超 〜 50万円以下 | 年10.0％ ～ 年14.6％ |
| 50万円超 〜 100万円以下 | 年9.6％ ～ 年14.6％ |
| 100万円超 〜 200万円以下 | 年8.55％ ～ 年11.5％ |
| 200万円超 〜 300万円以下 | 年7.0％ ～ 年11.0％ |
ただし、他の情報源では「実質年率：年7.0％ ～ 年14.6％」という表記も確認されます。
☆返済方式・返済額
返済方式・返済額も商品概要説明書に詳しく記載があります。
・返済方式：定例返済日（毎月の返済日）に、返済日の前日のお借入残高に応じた金額を自動引落しで返済。
kagawabank.co.jp
・返済日：4日、14日、24日のいずれかから選択可能（Web契約型では「4日」が指定されるケースあり）
・任意返済（追加返済）：可能
約定返済額（借入残高によるスライド型）：以下のような設定が例示されています。
| 借入残高 | 毎月の返済額 |
|---|---|
| 20万円以下 | 5,000円 |
| 20万円超 〜 50万円以下 | 10,000円 |
| 50万円超 〜 100万円以下 | 20,000円 |
| 100万円超 〜 200万円以下 | 30,000円 |
| 200万円超 〜 300万円以下 | 40,000円 |
・契約期間：3年（原則自動更新）
・延滞時の遅延損害金：支払うべき金額に対して年18.00％
・出金制限：定例返済を1回延滞した時点で、限度額範囲内でも出金取引が一時停止。3回連続延滞で出金不可・保証会社代位弁済となる可能性あり
・明細書発行：ローン通帳は発行しない。明細は銀行アプリやATM等で確認可能。
・カード発行・手数料：カード発行手数料は不要。カード紛失時の再発行手数料は 1,100円（税込）
また、即時入金サービスも提供されており、カードが手元になくても契約時に申告した金額を返済口座へ振込してもらえる制度があります。
3. メリット（利用者視点での強み）
「PaPaっとCard」を選ぶ価値となる利点を、利用者目線で整理してみます。
◎比較的申込しやすい対象
パート・アルバイト・年金受給者・主婦・主夫でも申し込み可能という案内があり、収入の形態が柔軟な層にも門戸を開いている点が強みです。
・来店不要・Web完結
申込～契約がWeb上ででき、銀行に足を運ばずに手続き可能という利便性があります。
・即時入金サービス
カードが届く前でも、希望金額を申告すれば契約と同時に返済口座に振込してくれる制度が利用できる点は、手元にカードが来るまで待たなくてよいという利便性を提供します。
・比較的低金利可能性
限度額が高いほど金利が低くなるスライド方式で、上限設定が良ければ年7.0％など比較的低水準の金利も適用される可能性がある点。
・返済額が明瞭なスライド方式
借入残高に応じて毎月の返済額が自動的に決まる方式なので、返済計画が立てやすいというメリットがあります。
・担保・保証人不要
保証会社が保証を行うため、担保や保証人を求められないのは手軽さという面で強みです.
4. デメリット・注意点（リスク・弱点）
もちろん、利点ばかりではなく利用にあたって注意すべき点もあります。
・金利の上下幅が大きい
適用金利にはかなり幅があり、借入限度額が小さいケースだと金利が高め（最大14.6％など）になる可能性があります。
・高額借入時の年齢制限
200万円以上の借入を希望する場合、満60歳以下であることなど制限が付くケースがあるため、高齢者には不利になり得ます。
・返済額が高くなる可能性
借入残高が増えると、次月以降の定例返済額も大きくなるため、継続的な借入拡大には返済負担が急激に重くなるリスクがあります.
・即日融資には限界
即日融資を保障する記述は見当たらず、審査～契約～カード発行までには時間がかかる可能性があります。一般的な銀行カードローンと同様、審査結果には数日を要することも想定されます。
・出金停止リスク
定例返済を1回延滞しただけでも出金取引が一時停止される可能性がある点、また3回連続延滞で出金不可・保証会社代位弁済のリスクがある点は、利用者にとって重いペナルティとなります。
・限度額制限
利用限度額の上限（300万円程度、またはWeb契約時は300万円制限など）がある旨の記載もあり、大きな資金需要には対応しきれない可能性があります。
・審査落ちリスク
信用情報に問題がある、他社借入過多、収入が不安定、勤続年数が短いなどの理由で申し込みが否決される可能性があります。保証会社の審査が通らなければ契約できません。
・明細の郵送なし
ローン通帳発行はなく、明細が郵送されないため、記録管理をアプリやATM照会で行う必要がある点を煩わしく感じる人もいるでしょう.
5. 利用時のポイント & アドバイス
・なるべく高め限度額を目指す
適用金利が限度額に応じて決まる方式なので、信用力が許すなら高め設定を目指すことで低金利の恩恵を得られる可能性があります。
・借入残高を増やしすぎないよう注意
返済額がスライド方式で上がる性質があるため、借入拡大には慎重さが求められます。
・返済日選択に注意
返済日は「4日・14日・24日」から選べるため、自分の収入タイミングと合うものを選ぶと無理が少なくなります。
・即時入金サービスの活用
カードが手元になくても振込で借入できる制度があるため、急ぎの資金需要時にはこのサービスを申込時に活用するとよいでしょう。
・延滞は絶対避ける
出金停止などの重いペナルティがあるため、遅延しない返済体制を構築することが重要です。
・他ローンとの比較
消費者金融や他銀行ローン、フリーローン等と金利・利便性・審査通過率を比較して判断することを強くおすすめします。
（総評）
香川銀行カードローン「PaPaっとCard」は、比較的申し込みやすさを意識した地方銀行カードローンであり、パート・アルバイト・年金受給者・主婦層にも門戸を開いている点が魅力です。また、Web完結・即時入金サービス・返済スライド方式などの使いやすい仕組みも備えています。
一方で、金利の幅が広く、借入額が小さいと高金利になる可能性があること、高額借入時の年齢制限、返済負担増リスク、延滞ペナルティなど注意点も少なくありません。
カードローンは便利な反面、利息負担や返済義務が重くのしかかる商品でもありますので、利用前には複数商品の比較と返済計画のシミュレーションをしっかり行うことをおすすめします。
